志田雅貴

座右の銘は、 初心を忘れず、所信をつらぬく 小学生の時に考えた言葉です。矛盾しているような言葉にも聞こえますが、このようなパラメータの中を自由に飛び回れるような考え方が大好きです。

スターハウスと常盤平団地

 

昨日は松戸市の『常盤平団地』を歩いた

 

この団地の迫力は素晴らしい

建物の頭を越える木々によって構成されている

都市付近のマンションなどの小手先のランドスケープとは段違いだ

「人工的な自然」でなく、「自然を最大限生かした自然」が広がっている

 

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これは、この団地でも有名な

 

星型住宅(スターハウス)だ

 

 

これは常盤平団地の中でも一つポイントになっている集合住宅でもある

ちなみに、上の写真の作品はアーティストが掘っている

他にも公園や広場などに作品が大変貴重な感じで置かれていることはなく、「それとなく」置かれている

なんだか嬉しい気分になる

 

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これが本物

 

この建物は

三つの建物がくっついて三方向に向かって建てられている

スターなら五つでは?

と思ってしまった、、、

 

 

 

この建築には、普通の団地の建築にはないものがいくつかあるがその一つは、

『住居に付き三つの方向の窓から風が入り通気性がよい』

その反面、『三方向から自宅を見られる』ことになるので、プライバシーな面を気にされる方もいるみたい

 しかし、

この団地を人が織り交ざるような環境したいなら

星型住居は、他人の生活感が伝わってくるものとしておもしろい建物だなと思った

 

 

 

 

 

この常盤平団地は歩いていてとても楽しい

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自分が一番魅力に感じたことは、

 

 

『団地の地面』である

 

 

本当に歩いていて心地よかった

 

地面のレベルが平面上にきれいに整備されることはなく、

自然そのままの土地の傾斜具合、流れに沿って作られている

(*写真ではその感覚が全くわからない、撮るのが下手くそなのもあるかも、、、)

 

現在の建築に見られる

シンプルで無機質なものでなく、

複雑で有機質なもの

 

一番合理的なことをしていて人間らしさを感じた

 

 

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30年以上も前から、現在のこの団地の姿を予想して計画して作れらている

壮大な事業だ

素敵な景観だ

 

 

ただ、一つ気がかりなのは

こんなに素敵な場所があるのに『ほとんどその良さを見いだせていない現状があるそうだ』

 

ランドスケープ自体はうまくいったが、この時代の日本社会における『人と人のつながり』に関してはうまくいっていないようだった

このあたりにうまい解決の糸口が見つかれば、魅力しかない日本の大事な名所になると思った

 

 

外から見ても全然、良さがわからない団地であったが、

内に入ると

「この常盤平団地で生活している人たちにしかこの魅力がわからない」

そんな場所である

 

団地に住んでいない人も団地に足を踏み入れる機会があればいいなあ

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